パドメ、もそうだ。 パドメは美しいところとか、聡明なところとか、好きになる点はいくらでもある。実はそのうちのひとつに彼女の女王という、もしくは元老院議員という身分があったことを、僕は最近自覚した。 僕は身分の高い人が好きだ。血筋のいい人が好きだ。 生まれつき気高く、気品があり、美しい。 もっともそんな人は実際には少なくて、強欲だったりわがままだったり自分では何一つできなかったりする人が多い。それは僕も知っている。 でも、パドメのような人はちゃんといる。僕はそういう人が好きだ。僕が命を賭けて守り、従い、仕える価値のある人だと思う。 それにパドメは僕を認めてくれている。オビ=ワンみたいに僕の実力を過小評価したり、欠点ばかりを持ち出して僕のいい所を無視したりしない。 僕の好きな人。僕の力を認めてくれて、かつ、僕が仕えるべき高潔さと聡明さを備えた人。 だから、僕はパルパティーン議長も大好きだ。 「君はヨーダを超える偉大なジェダイになる。」 胸が震えた。何度でも言って欲しかった。僕のことを認めてくれる言葉が、それも議長のような人の口から出たなんて、これ以上嬉しいことってあるだろうか? だから。 「ぜひ君とはもっと突っ込んだ意見の交換を持ちたいものだな。忙しいだろうが、暇があれば私のところへ遊びに来たまえ」 僕は何度も、それこそ迷惑になるんじゃないかと思うくらい、議長の元へ通った。 何度も。 いろんな話をした。政治の話、機会の話、星の話、宇宙の話。ジェダイの話と僕の話もした。それが一番多かった気がする。パルパティーン議長は僕の話をしたがった。 「君のように賢くて才能のある青年と話をするのは、とても楽しい」 そう言われると嬉しくて、僕はいっそう彼の気に入るような話や考え方を披露したくなった。 だから、彼の中にある熱い欲望を知ったとき。 軽蔑より、驚きより、喜びを感じた。 僕のことを、抱きたいの? もちろん僕はジェダイの掟を持ち出して、彼の腕をさえぎった。 「ジェダイは愛や執着はもちろん、欲に走るのも禁止されています」 「ああ、そうだろう。知っている……すまない」 議長は苦しそうに言った。自分の欲望と戦って、それからひどく苦労をして、僕の身体からその手を引いた。 だからこそ。 次にパルパティーン議長の所へ行くのが怖いんだ。 もし再び議長が僕に手を伸ばして来たら? 僕はきっと拒めない。だって今だってこんなに。 ……期待している。 彼がそうすることを、僕は期待している。 もう僕には拒む理性がない。 議長になら何をされてもいいと思う。 聡明で、僕の実力を認めてくれる、僕の存在を認めてくれる、パルパティーン。 理性で押さえられないほどの欲望を抱いて、それでもやっぱり理性が勝つ、強く気高い人。 今夜、彼に呼ばれている。 「また、政治の話をしよう」 僕は政治の話なんかにはもう興味はない。 僕は行く。彼の元へ。 ……期待して。 僕の好きな人。僕の力を認めてくれて、かつ、僕が仕えるべき高潔さと聡明さを備えた人。 僕はパルパティーン議長が大好きだ。 <<END>> |
| 出ましたパルアナ! オフィシャルですが、それがなにか? 本当はもうちょっとちゃんとしたエロいのを書こうかと思ったんですが、パルアナにそんな労力費やしても悲しいので止めました(笑)。もしパルアナ同志が多いようだったらちゃんと書いてもいいけど……いないし。忍城さんだけだな、こんなの嬉しがってくれるのわ。 |