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| 暗殺チームのアジトに関するオリジナル捏造設定 ※オリジナル捏造設定です。 【アジトの経緯】 暗殺チーム結成当初、初代リーダーがネアポリスの一角にあるアパートの空き部屋を事務所兼仮眠室として借りた。1階がリストランテ、2階から4階が賃貸アパートになっている建物で、バス・トイレ・キッチンは各階共用。他の部屋には一般人が住んでいた。暗殺チームの事務所は2階の一番奥の204号室。さらに初代リーダーは1階のリストランテに交渉し、店の一部を改装させて奥に個室を設置。ここを暗殺チームメンバーの溜まり場とした。 プロシュート、リゾット、ホルマジオが暗殺チームに加入。他にも4名のメンバーがいて、暗殺チームはリーダーを含む8人編成だった。だた、とある大掛かりな暗殺任務の際、リーダーと他4名のメンバーが死亡。残った3名は相談のうえ、リゾットをリーダーに指名した。欠員の出た暗殺チームにボスから追加メンバーが送られ、ソルベとジェラートが加入。リストランテの個室と事務所は引き続き暗殺チームが利用することになった。 その後、イルーゾォ、ギアッチョ、メローネ、ペッシの順にメンバーが加入。若手が増えるにつれて溜まり場が手狭になり、なおかつ前任のリーダーより寛容なリゾットの判断もあり、アパートに空き部屋が出るたびに片っぱしから借りてアジトを広げていく。初めのうちは、借りた部屋を「仮眠室」「倉庫」「第二の事務所」など共用スペースとして使用していたが、部屋が増えるにつれてこれを私物化するメンバーが現れ始める。最終的には、各階4部屋ずつのアパート合計12室をすべて暗殺チームが借り切り、アパート全体が暗殺チームのアジトとなった。 アジトの住所は、暗殺チームの幹部を通じてボスに報告してある。ただし組織内でチームのアジトに関する情報は特に機密性が高く、ボスと幹部以外に知る者はいない。他のチームであれば縄張り内で地域との交流もあり、どこを溜まり場にしているかという情報は場合によってはある程度オープンになっていることもあるが、暗殺チームはその性質上アジトの場所は誰にも知られないようになっている。 【改装・私室制度】 2階の部屋をすべて借り切った時点で、プロシュートが「リビングを作る」と宣言。勝手に業者を呼んで隣り合った202号室と203号室の壁をぶち抜き、広いリビングルームに改装してしまった。さらに201号室は隣のキッチンルームと合体させ、共用の広いキッチンが完成。以降は各階のキッチンは洗面所代わりに利用され、自炊や食糧庫は2階の広いキッチンを主に利用するようになる。この件はリゾットの承認を得ずに行ったが、メンバーには大いに歓迎されたためリゾットも文句が言えなかった。 パッショーネの暗躍で抗争が激化し、治安が悪くなって一般人がいっせいに流出した時期があった。このとき3階と4階に空き部屋が増え、メンバーの希望によりこれをすべて借り上げて「私室」制度が始まる。メンバーは全員がアジトのほかにアパートを借りていたが、私物の持ち込みや仮眠などでアジトに滞留する者が増えたため、個人の部屋をアジトに持つようになる(ただし賃借料はチームの経費。リゾットは頭も財布も痛いと嘆いている)。 アパートにはエレベーターがないため、3階は先輩、4階は後輩という私室配分になった。ホルマジオは先輩組だが、3階はリゾット・プロシュート・ソルベ・ジェラートで埋まったため、後輩とも仲が良く細かいことを気にしないホルマジオが4階に私室を持つことになった。全室が埋まった後にペッシが加入した際には、ジェラートが私室をペッシに明け渡してソルベの部屋に移動した。 【共用スペースと私室】 2階のリビングにはソファとテーブル、テレビとパソコンがあり、暇なメンバーが集ってだらだらしたり酒を飲んだりゲームに興じたりする。テレビにはゲームが接続され、おもに若手メンバーが遊んでいる。キャビネットには誰かが持ち込んだ酒が置いてあり、自由に飲んでいいことになっているが、飲んだ分だけ追加しておくという暗黙のルールがある。良い酒が消えて安い酒が代わりに入れてあることもあり、そういうときはよくケンカが起きる。リビングの奥にある二人掛けのソファは、特に決まりがあるわけではないが何となくソルジェラ専用。 キッチンにはダイニングテーブルが2つあり、メンバー全員が一度に食事をすることができる。夕食のみ当番制になっており、任務があって不在の場合を除き、1週間に1度全員分の夕食を作ることが決まっている。ソルベとメローネはこの当番を免除されている。ソルベは普段からまったく動かないサンショウウオのような生き物であり、メローネは恐ろしく料理が下手だからである。 施錠されていないとはいえ、基本的に他人の私室には許可なく出入りしないのがマナー。入るときにはノックをするのもマナーの範疇。ただしメローネはしばしばこれを無視する。 リゾットの私室は大きめのベッドと服の少ないクローゼット、小さな書き物机、それに小さな本棚しかない。あとはがらんとしていて空間が広く感じられる。ソルジェラの部屋の対面にあり、階段を通る足音はすべてこの部屋から確認することができる。 ソルベとジェラートの部屋は片付けがあまりされていない。自堕落な学生の万年床、といった雰囲気。たいていのものが使いっぱなしに放り出されている。セミダブルのベッドは2人で寝るには小さすぎるが、ソルベもジェラートも気にしていないらしい。ソルベは何かを気にするということがほとんどないくらい全てについて無関心であり、ジェラートはソルベのそばにいられればそれで幸せ。 ペッシの部屋はこまごまとしたくだらないガラクタがきちんと整理されている他は、魚釣りの道具が置いてあるくらい。彼なりに整理しているのだが、気がつくと物が増えているのはプロシュートが勝手に置いていくから。プロシュートのお下がりの服やよく分からない道具が増えると、そのたびにまた整理して何とか収納する。なかなかの片付け上手。 プロシュートの部屋はとにかく物が多い。主に服飾関係が多く、シワにならないように気を遣ってはいるが収納スペースが絶望的に不足している。箱に入れられたまま詰まれた靴、ハンガーが不足してクローゼットがどんどん増殖を繰り返している。たまに思いつくとごっそりペッシの部屋に移動するか処分される。 ギアッチョの部屋は必要な道具だけが選ばれている雰囲気がある。テレビ、オーディオ、DVDとCD、本棚には毎月購読している車雑誌と趣味の理数系専門書、スノーボード、スケートボード、クローゼット。それらがきっちりと家主のルールにのっとって配置され、それ以外の物は何一つ認めないという堅固な意志が見て取れる。だがそうしているうちにもメローネがまた余計な玩具を持ち込んで置いていく。 イルーゾォの部屋は趣味の物であふれかえっている。テレビ、本、冊子、DVD、ポスターの類、何かの紙片、占いに関する道具、古美術、新しい物も古い物もイルーゾォには区別がなく、好きな物を好きなように集めて溢れさせている。が、それなりに分類されて整理がされているため、物が多い割には片付いている。 メローネの部屋は入らない方が良い。入ると変なにおいがする。といっても腐ったり黴びたりという不潔なにおいではなく、熱帯やアジアや土着民族の集落ような嗅いだことのない不可思議なにおいが充満している。部屋にはどこから集めたのだか分からないような変な民芸品や工芸品、それに混じってヨーロッパでも有名な美術品(真贋は不明)やブランド品もそこらに転がっている。カオスとはまさにこのことだ。 ホルマジオの部屋はこれもまた趣味の物を集めた感じではあるが、何しろオシャレ。壁にはオールドアメリカンを彷彿とさせるポスターが貼ってあり、ネオンライトが光るジュークボックスと白熱灯の照明、現代アート風の掛け時計、飾り棚には封の開いた酒のボトルが無造作に並べられてそれすらどこか自由で粋な生き様を思わせる。生活感があり、居心地が良く、誰でも落ち着ける雰囲気がある。 【保安】 アパートは1階の裏口からのみ出入りが可能で、鍵はここしか施錠されない。出入り口の鍵は暗殺チーム全員が所持している。かつて共用アパートだった頃には各部屋ごとに施錠がされていたが、全室を暗殺チームが借り切った際に「私室の施錠は禁止」という取り決めがなされた。アジトの私室はあくまでもチームのものであり、施錠が必要な個人の秘密や貴重品は自宅で管理するべきだというリゾットの考えによる。また保安上・アジト管理上の理由からも、私室の施錠は禁止されている。 出入り口は1階に1つしかないが、屋上を伝って隣のアパートへ移動することができる。入口から襲撃された際の非常脱出ルートとしてメンバー全員が確認している。同時に、屋上から襲撃されないための防犯手段が施されているらしいが、解除の方法はメンバーしか知らない。 【ソルジェラ虐殺事件から暗殺チーム全滅まで】 ソルベとジェラートが殺された後も、彼らの私室は空き室になったまま、たまに荷物を入れる倉庫として使われている。ベッドや私物はほとんどそのままだが、感傷的な理由で大切に保存してあるというよりは、たまたま誰も「片付けよう」と言い出さなかっただけ、というほうが理由としては大きいようだ。あるいは部屋をそのままにしておくことで、ソルベとジェラートの無念を常に忘れないようにするという意味があったのかもしれない。ソルベとジェラートの私室は3階の階段の前にあるため、3階にいるメンバーも、4階へ上がるメンバーも、永遠に沈黙するその扉を目にしながら毎日を過ごしている。 その前から、暗殺チームは組織の中で不穏な空気を感じ始めていた。自宅に一人でいるよりはアジトにいたほうが何かと都合がいいため、自然とアジトにいる時間が増える。そしてソルベとジェラートが殺され、ソルベの死体が郵送されてきたときにも、アジトには全員が集結していた。その後は以前にもましてアジトにいる時間が増え、中には自宅を処分してアジトに引っ越してくる者も出た。 暗殺チームがボスに反逆して全滅した後、アジトはしばらく放置されていた。賃料が半年未納になった時点で家主から組織に連絡が入り、組織を引き継いでいたジョルノが自ら視察に訪れる。几帳面に整理された事務室、乱雑に使用されたままのリビング、大勢が共同生活をしていたことが生々しくうかがえる。その後アジトは処分され、再び一般民間人が住む普通の賃貸アパートに戻った。 |
| By明日狩り 2012/07/21 |