ウォウ ウォウ     BY明日狩り

「ね、マスター」
「どうした? オビ=ワン」
「いえ、何でもないです」
「?」
「……ふふっ」

意味もなくおかしくて、含み笑い
伝えたい気持ちがあるのに、言葉にならなくて
そしてそれがちっとも不安でも切なくもなかったから
不思議な感じが、いっそ楽しかったから

僕は笑った

マスターはちょっと小首をかしげて
それから口の端をちょっとつり上げて笑う

ねぇマスター
僕たちがこうして会えたコトって
なんか不思議じゃないですか?
こんな僕と、そんなあなたが
ちゃんと会えたんですよ?

こんな僕らが会えた、って言うよりは
会うために僕らが生まれてきたみたいな
そんな気さえするんです

あなたが僕を見る前に、僕があなたを見ていた
僕はあなたを知っていた
だからあんなふうに、あなたと並んで歩ける日が来るなんて
あなたのパダワンとしてあなたの隣を占領できるなんて
夢みたいで嬉しくて

初めて2人だけで歩いたあの日
あの時 多分 僕は
あなたが 好きになりました

「マスター」
「だから、どうしたオビ=ワン?」

僕の呼びかけに応えてくれるマスター
息が詰まるくらい見つめて、手を伸ばして
ぎゅっと抱きしめたら、きっと抱きしめ返してくれますよね

「こらこら」
「ふふ……」

おかしくて、嬉しくて、笑ってしまって

未来なんて、誰にも分からないでしょう
確かなことなんて、どこにもないでしょう
それでも「本当に大切なこと」って
あなたが教えてくれたんですよね

あなたの悲しみは、いつかきっと忘れさせてあげたい

約束はできない、何も誓えない
でも、僕は精いっぱいの人生を生きたいと思います
あなたがいたから、あなたのために

僕は精いっぱいの人生を生きます

大好きな、マスター









「woh woh」 作詞 小田和正


不思議だね 二人が
こうして 会えたこと
そのために 二人ここへ
生まれて 来たのかな

はじめて 二人で
二人だけで 歩いた
あの時 多分 僕は
君が好きに なったんだ

息を とめて 君を見つめてる
君を抱きしめていたい
 
確かな ことなど 今
何も ないけど
ほんとうに 大切なことは
君が 教えてくれた

いつか 君の その哀しみは
きっと 忘れさせるから

僕は 君に 何も誓えない
でも 僕は 君のために
せいいっぱいの 人生を 生きる