| 今日もマスターは、ちゃんとそこにいるのかな。 いつでも同じ不安。どうしてかな。そこにいて、いつもみたいにきれいな顔してるのにね。 見てる僕の心は、ゆらゆら、揺れてる。 「オビ=ワン」 「マスター、だ」 あなたは不機嫌な顔して、約束みたいにいつもの言葉。 安心したくて。 (だって、あなたがきちんと僕の言葉を聞いてるか、確かめたくて) それから、伝えたくて。 (だって、ちゃんと名前で呼ばなきゃ、あなたを呼んでるってきっとわからない) だからありがとう、僕のマスター。 今日も僕の言葉に応えてくれて。 昨日も、今日も、きっと明日も。 同じ言葉で僕の毎日を輝やかせて。 きらきら。 「マスター」 「何だ?」 ね、ちゃんと応えてくれる。 律儀に毎日応えてくれる。 だから毎日、僕は約束する。 『僕もマスターを裏切ったりしない、決して』 言葉にしたことはないけれど、きっと、わかってくれるよね? 言葉にする代わりに、僕はそれを、証明してみせるから。 あなたの目は時々、遠くを見てる。 どこを見てるの? 誰の幸せを願うの? いいよ、どこでも。あなたの望むところへ。 僕は必ず連れて行くから。 あなたの目は時々、伏せ目がちになる。 いいよ、何を考えていても。 全部、僕が抱えていってあげるから。あなたごと、気持ちごと運んであげる。 そうして腕の中のあなたはいつか笑顔で僕にこういうかな。 「ありがとう、アナキン。お前に会えて良かったよ」 望んでいるのは、あなたの幸せ。 だからほら。 「………………………………」 あなたの心も、ゆらゆら、揺れてる。 そんな風に哀しそうなあなたを、必ず幸せにしてあげる。 僕がきっと、いつかきっと。 あなたの明日を輝かせるから。 きらきら。 そうだね、いつか行こうね。 あなたが帰りたい場所へ。 僕があなたを連れて行くから。 あなたを抱えて、体ごと、心ごと、すべて連れて行くから。 それまで二人、悲しみも苦しみも、抱えて歩こう。 思い出に変えて、乗り越えていこう。 約束するよ。 だからほら。 「泣かないで」 あなたを連れて行くから。 そのとき、きっと泣かせてあげるから。 今はまだ弱い僕だけど。 いつかあなたを抱えて歩こう。 あなたのすべてを抱える力を手に入れて。 だからそれまではマスター。 一緒に歩いていきましょう。 ごめんね、マスター。 ありがとう、マスター。 僕は早く強くなるから。 僕はいつか、あなたを連れて行くから。 待っていて、マスター。 <<END>> |
| キラキラ 作詞 小田和正 ゆらゆらゆら 心は揺れる キラキラキラ 時はかがやいてる いま もういちど約束する 決して 君のことを裏切らない 遠くに見える その夢を まだあきらめないで かならず そこまで 連れて行くから ためらうその気持ちも すべて この手に渡して 出会えてよかったと 言える日がきっと来る ゆらゆらゆら 心は揺れる キラキラキラ 時は かがやいてる いつの日にか また戻れるなら その時 帰りたい この場所へ せつない思い出は ふたり 重ねてゆくもの また来る哀しみは 越えてゆくもの 今はただ目の前の 君を抱きしめていたい 明日の涙は 明日流せばいい この愛はどこまでも ずっと続いて行くから 明日のふたりに まだ見ぬ風が吹く こうして今が過ぎてゆくなら もう 語るべきものはない いつしか 眠りについた君を見つめれば キラめく星は 空にあふれてる 今だから出来ること それを決して 忘れないで この時 この二人 ここへは戻れない |