「え、黒子のバスケ?」
愛用しているパソコンの前で最近お気に入りの紅茶を片手に、イルーゾォは誰かに見られている訳でもないのに小さく首を傾げた。
「そうそう、各務さんも名前くらいは聞いた事あるだろ?」
各務ミラというペンネームで同人活動をしているイルーゾォの友人――いわゆるオタ友の花京院(現在のペンネームは『皇メロン』)とSkypeをしている時に急に名前を出された作品。確かに、イルーゾォも名前だけは聞いた事があった。
某SNSサイトではほぼ毎日ランキングにイラストや小説がランクインしているし、ツイッターで現在黒子のバスケ――ファンからの略称『黒バス』にお熱なフォロワーも多い。
何より、先日まで世間を騒がせていた黒子のバスケを巻き込んだ事件はイルーゾォにとっても忘れられない物となっている。
「そりゃあね、知ってるよ。ツイッターでもめちゃくちゃリツイート流れて来るし。あと、やっぱりあの事件の事もあるし」
「ああ、やっぱり各務さんも知ってたんだ。冬コミで黒子のバスケサークルが参加出来なかった時さ、僕ジオジオでスペース取ってて……自分のサークルの前がちょうど黒子のバスケスペースで、あの光景は忘れられないな……」
僅かにトーンの下がった花京院の声に、イルーゾォの眉間につい力が篭った。
別ジャンルでスペースを取っていた為その場にはいなかったイルーゾォだが、後でツイッターに流れてきた閑散とした黒バスのスペースの写真を見て胸を痛めた物だ。
晴海時代のコミケを知っているイルーゾォですら、あんなに悲しい光景ははじめて見たと言える。
「けどなんでまた今更? 犯人捕まったけどさ、アニメの二期ももう終わったんだろ?」
気分を落ち着かせる為に紅茶を啜ると、パソコンに内蔵されているスピーカーが花京院の声を届けてくれる。
「うん。むしろアニメが終わったからこそ……かな。僕、人気絶頂期に人気ジャンルにハマりたくないんだよね。なんだかイナゴみたいで」
「ああー……おれもイナゴ嫌いだしその気持ち分かるけどさー、花京院君ってそういうとこ結構イイ性格してるよねえ」
「あ、別に人気絶頂期に人気ジャンルにハマる人全員をイナゴと思ってる訳じゃないよ? けど何だか嫌なんだよ、気になってるジャンルでも妙に盛り上がってたら原作が終わった後にハマりたい」
「うん、花京院君ってそういう所めんどくさいよね」
「各務さんに言われたくないかな」
付き合いが途絶えていた中ある日偶然イベントで再会した二人だが、そこに交友の無かった期間を感じさせる物はない。
今ではこうしてしょっちゅうSkypeをするせいか、むしろ以前より仲良くなったと言えるだろう。
「けど黒子のバスケかー……おれ、スポーツ物って苦手なんだよねえ。ルール分かんないしおれがスポーツするより家でアニメ観てたい人だからスポーツ少年の気持ちとか分からないし」
「あれ? 各務さんイマイレで活動してなかったっけ?」
「あれは超次元サッカーだから!」
「各務さんイマイレ以外のスポーツ物全部スルーして来たの? スラムダンクは? キャプテンTSUBASAは? 今ならハイキュウとか……愛シールドとか笛も?」
「うっ……全部見てません……」
すると、普段の落ち着いた様子からは信じられない程の大声で「もったいない!」という花京院の叫びがスピーカー越しに聞こえてくる。
その大きさに、思わず背筋を伸ばして姿勢を改めてしまった。
「僕も友達いなかったからスポーツはテレビで見るだけだったけど、スポーツ物を見ないなんてもったいないよ! スポーツ物に出てくる友情! 絆! そしてライバル! 全てが熱いし腐男子的には萌えの宝庫じゃあないか! もったいないよ各務さん! 腐男子として……いや、オタクとして人生の半分損してるよ!」
「そんなに!?」
そしてさり気なく友達がいなかった事をカミングアウトされてしまったが、今そこを突っ込んではいけないのだろうという事は人付き合いの苦手なイルーゾォでも分かった。
スポーツ物がいかに熱く燃え、そして萌えるのかを語る花京院にもしかして自分はオタクとしてとんでもなくもったいない事をして来たのではないか……と思えてきてしまう。
「……分かった。各務さん、次仕事の休みは?」
「えっ……ちょっと待って」
イルーゾォは、自分がギャングの暗殺者である事を花京院に話していない。
結構大きな企業のちょっとブラックな部署にいる、と適当な事を話している。
手帳を確認すると、しばらく遠方まで赴かねばならない任務は入っていなかった。
「ええと……しばらく大きな仕事はないから、突然仕事が入らない限り今週末とか暇だけど……」
「よし、分かった。各務さん、週末黒バスのアニメマラソンしよう」
「えっ…………ぇぇぇええええええ!!!?」
花京院の言葉に思わず叫び声に近い声を上げてしまったイルーゾォの部屋にギアッチョが「うるせぇぞッ!!」と怒鳴りこみに来るのは、この一分後の事である。



  イルーゾォと花京院が黒子のバスケにハマったようです。



カラオケをオープンから朝方まで予約して、本当に黒バスマラソンの決行が決定した。
最初は苦手なスポーツ物という事に気が重かったイルーゾォも、そう言えば友達とアニメマラソンはしたことがなかったなあと日が近付くにつれて楽しみになって行った。
オタ友とアニメマラソンとか、めっちゃくちゃオタ充! リアル充実してるからむしろリア充じゃね!? と妙なテンションになり、ホルマジオに着ていく服の相談をしたら「しょうがねえなあ〜」と苦笑いをされながら一緒に服を選んで貰った程だ。
プロシュートは「イルーゾォが友達と朝から出かけて帰りは朝になる予定」と聞き何故か無駄に高そうなシャツとネックレスをくれた。買ったはいいものの一度しか袖を通していない物らしい。
自分では絶対買わないような品に一応礼を言ったら「イルーゾォのオトモダチとの朝帰り記念」と謎の宴会を開かれてしまった。解せぬ。
花京院と出かけるという事で花京院の小説ファンであるペッシが少し羨ましそうにしていて、心の中でドヤ顔してしまった自分は性格が悪いと思う。
イベント会場では常に学ラン姿の花京院もその日ばかりは普通の私服で、なんでも「学ランだとカラオケでオールしていると補導されてしまうから」との事だった。
某レンタルショップをハシゴして一期の一話から二期の最終話まで借りて来たという花京院のやる気に少しばかり引いてしまったが、はじめて『オタ友と遊びに出かける』という事実にイルーゾォのテンションはマックスだった。
やる事はアニメマラソンだが、普段一人で見ているアニメを友達と二人で見るというだけでも基本ぼっちのイルーゾォにとっては楽しみで仕方ない。
「各務さん、そのシャツもしかしてハーディー・スミス?」
「えっ……良く分かんないんだけど、同僚がくれた」
「凄く気前のいい同僚さんだね。ハーディー・スミスだとしたら英国王室御用達のブランドだよ」
マジか。プロシュートあいつマジか。そんなハイブランド品をぽいっと服の価値なんて分かんないオタクにくれるんじゃねえよ!
やけに着心地のいいシャツだなあとは思っていたがそんな高い物だったとは。暗殺者としての稼ぎは自分と大差ないはずなのに、副業(官能小説家)はそんなに儲かっているのだろうか。
「ネックレスはヴァンクリーフ&アーベルかな……それ、婚約指輪や結婚指輪に上がる事が多いフランスのブランドだよ」
「あ、あの……花京院君。おれにも分かりやすいようにどれくらいハイクラスなブランドなのか教えてくれる……?」
気楽に身に着けていた物が恐ろしいハイブランドと知り、額から汗が流れて来る。
花京院はしばらく考えこむと、なんでもない事のように口を開いた。
「カルティエやブルガリよりワンランク上、って言えば分かるかな?」
「プロシュートォォォォオオオオオ!!!! アイツ服なんて人に不快感を与えない程度の着てればいいよね! なオタクに何与えてんだよぉぉおおおお!!!!」
思わず叫んでしまったイルーゾオをまあまあ、と花京院が宥める。
「そんなに気にしなくても、いい同僚さんじゃあないか。それにヴァンクリーフ&アーベルのネックレスはユニセックスなデザインの物が多いから各務さんに似合ってるよ。同僚さんもそれでくれたんじゃあないのかな?」
「花京院君なんでそんなハイブランドに詳しいの……もしかして金持ち?」
「家が裕福か裕福でないかと言えば裕福な方だとは思うけど……母が好きなんだよ、そういうの。旅行に行ったらブランド品買いあさって僕と父は荷物持ちさ」
「ううっ……金持ちばくはつしろ……」
「物騒な事言わないで。ほら行くよ、カラオケ」
日差しの暑さで流れる汗がシャツを汚しはしないか冷や汗をかきながら予約していたカラオケボックスへと案内され、題して『各務ミラと皇メロンのチキチキ☆初心者同士の黒子のバスケアニメマラソン』は開催された。



アジトのリビングで黒子のバスケの21巻を読みながらイルーゾォはふぅ……と小さく息を漏らす。
結果的に言うと、黒子のバスケは面白かった。今までスポーツ物を避けて通っていたイルーゾォが途中から花京院と共に奇声を上げ好きだと思ったキャラが画面に映る度に姿勢を正し萌えるシチュエーションが流れば萌えすぎてぷるぷる震えるくらいに面白かった。
一般人から見たら変人の奇行としか思えないが、一緒にいたのは花京院。オタクである。しかも腐男子仲間である。
花京院も全く同じ反応をしていたので、誰も二人の奇行にツッコミを入れる物はいなかった。
途中仮眠を取るつもりだったがそんな事は忘れてぶっ通しで一期の一話から二期の最終話までを見た。ぶっ通しで三十分アニメを全五十話。合計1500分。本来なら25時間かかる所だが、DVDでCMなどが入っていないからこそカラオケを予約していた時間内で全て見れたと言ってもいい。
途中食事を注文した時に店員さんに「うわっ……コイツらカラオケでアニメ見てるよ……」という顔をされるのではないかと思ったが、さすがプロ。そんな事はおくびにも出さなかった。
そして酷使した目に朝日が沁みると言いながら花京院と共にイルーゾォが向かったのは、24時間経営のファミレスだった。
テンション冷めまま二人で全話通して見た感想を語りたいというのは勿論だったが、それ以上に他の目的があったのだ。それでなければイルーゾォは帰って寝ている。
本屋が開くまでの時間ファミレスで時間を潰し、黒子のバスケを全巻購入して帰るつもりだった。
イルーゾォの「やばい! おれこれ帰り黒バス買って帰る!」というテンションに任せた言葉に「いいね各務さん! 僕もそうしよう!」と花京院が返して来た為に即時決行となったのだ。
本屋が開くまでの四時間男二人で黒バスについて熱く語っている様ははたから見たらさぞ不思議な光景だっただろうが、オタクとはとにかく語りたい生き物なのだ。仕方がない。だってオタクなんだもん。
そうしてイルーゾォと花京院は四時間ファミレスで語り通し、本屋で黒子のバスケ全27巻とノベライズ版全5巻を購入して重い荷物にヒイヒイ言いながら帰宅したのだった。


そして現在。
既に原作四周目である。
バスケの事はまったくもって分からないが、そんなイルーゾォでも面白いと感じるのだから人気が出るのは当たり前かもしれない。
魅力的なキャラクターに熱い展開、ライバルとの死闘、仲間との絆。花京院が言っていた『スポーツ物の魅力』が余す所なく詰め込まれていた。
そうなれば某SNSで二次創作を見て回りたくなるのがオタクのサガというもので、原作を一周した所で即座に某SNSサイトに接続した。
そこはさすが旬の人気ジャンル。素晴らしいイラストや漫画、小説が読みきれない程に投稿されていた。
ひと通り見て回るとやはり萌えを共有出来る相手と語りたくなってしまうのがオタクという物で、花京院とメールで連絡を交わしSkypeでのコンタクトを取る。


「ああー、もういいよねー。なんで今までスポーツ物ってだけで避けてたんだろ。おれって本当バカ」
「各務さんがスポーツ物を避けてるって言わなければ僕も原作終了まで手を出さなかったと思うから、各務さんに感謝だよ。リアルタイムで原作を追いかけるなんてどれくらいぶりかな」
「ていうか、ぶっちゃけていい? はっちゃけていい? 腐ってる話ししていい?」
「僕もそのつもりだったからどうぞ」
堂々と腐った話が出来るなんて腐男子友達最高! と思いつつ、イルーゾォは溜まっていた萌えを吐き出すように息を吸い込む。
「もうさ! 何なの!? 高緑なんなの!? チャリアカーなんなの!? コミュ力マックスハイスペックと人付き合い苦手な変人天才とか! 意味分かんない萌える!!」
「各務さんは高緑派か……ごめん、僕緑高派なんだ」
「いいよ! 緑高でもどんと来い! つーかチャリアカー組まとめて来い!」
「あれ? 各務さんが逆カプオッケーって珍しいね」
「だってさぁ〜〜〜……旬の人気ジャンルだからってのもあるんだろうけど、高緑も緑高も萌える作品多すぎなんだよ! もう意味分かんねーってくらい萌える! 緑間と高尾が一緒にいるだけでおれはそれでいいですチャリアカー組は永久に不滅です!!」
基本的に固定カプ、しかも逆カプNGだったイルーゾォにしては珍しく黒バスの本命カプはリバOKだった。
最初こそ「高緑だろ!」と思っていたのだが、とある完リバ作品でどちらが上になるかエロシーンに入る度にケンカしているチャリアカー組を見て以来「むしろこの二人はリバこそ至高」と感銘を受けてしまったのだ。
「緑高もいいけどやっぱり火黒だな。光と影。相棒という関係。もうあの二人デキてるよね? 公式が最大手ですありがとうございます」
「ああ〜〜〜火黒も美味しいよねええええ! なんていうかさ、火神を見初めたのは黒子だし黒子って見た目に反して男前だから黒子が攻めっぽくなりがちなんだけど肉体的には火神が攻めでいて欲しいっていうか」
「そうそう! むしろ『火神くんを傷つける訳にはいかないのでボクが受け手に回ります』みたいな感じだと思うんだよね! そういう小説書きたいけど既に何番煎じって感じなんだよなあ……」
「え、花京院君の火黒とか読みたいちょう読みたい全裸待機してますねッ!」
「なら僕は各務さんのチャリアカー組を全裸待機してますねッ!」
目の前に相手はいないパソコンを通じての会話だというのに体が熱くなる程一気に語ってしまい、冷たい紅茶で体を冷やし心を落ち着ける。
花京院には言っていないが、実は少し高緑に自分とホルマジオを重ねてしまった。コミュ力マックスとコミュ症とか、なにこれおれとホルマジオみたいじゃん。
しかし自己投影する腐は嫌われやすいし、普段そこまでカップリングに自己投影するタチでもない為黙っておく。
「あとさ、やっぱり火黒とか緑高とか追ってると気になってくるんだよね……相棒組が」
少し熱が冷めた体に、花京院から爆弾が落とされる。
紅茶の入っていたグラスをテーブルに置き、ついぷるぷると身悶えてしまった。
「分かる! 分かるよ花京院君! おれも高緑と火黒追ってたら他の相棒組カプも気になっちゃってさあ! 黄笠とか紫氷とか!」
「そうそう! 小説を人気順で読んでると相棒組でまとめられてるの多くてさ、総ホモ化って好きじゃないんだけど段々「あれ? これもアリじゃあないか?」って思えて来て……!」
「同志よ……ッ! 青峰と赤司の相棒って意見が別れる所みたいだけど、おれは桜井が青峰の相棒派かなー。今吉さんも若松さんも桃井ちゃんも捨てがたいしどれも読めるんだけどさ、個人的に桜井推し!」
「僕は若松さん派かな。スレてる天才に躊躇なく先輩としての注意をするっていうのがいいよね。けど僕も誰が相棒として書かれてても読めるな」
今までジャンルこそ被れどカップリングが被った事のない二人の会話はヒートアップする。
熱くなった萌えを語るはじめての機会という事もあり、二人の会話は止まらない。
「あと、赤司の相棒をどうするかなんだよね〜。人によって違うからさあ」
「…………各務さん。それなんだけど」
急にトーンを落とした花京院の声に、イルーゾォはパソコンの前で首を捻った。
ここまでハイテンションで語っていた事もあり、突然の静かな声に不安になってしまう。
「なに、花京院君。どうしたの?」
「各務さんは王道カップリング派だし、僕がこれから口にするカップリングは地雷かもしれない。昔は茨なんて呼んだりもしたね。ああ、そんな事はどうでもいいんだ。僕はオタクとして、イチ腐男子として今から最萌えカップリングの名前を口にする。それは各務さんを友人と思って隠し事はしたくないと口にするんだ。もし地雷だったなら今後絶対……は、無理かな。なるべく各務さんの前ではそのカップリング名を口にしないようにする。これは皇メロン……いや、花京院典明として友人である各務ミラにだからこそ告げる内容だ」
ごくり、とイルーゾォは唾を飲み込んだ。
ここまで前置きが必要だなんて、花京院はどんなカップリングにハマってしまったのだろうか。
しかし花京院は『友人として』イルーゾォにそれを告げようとしているのだ。
地雷でも茨でもなんでも来い! とイルーゾォは口を開く。
「大丈夫だよ花京院君。自分の萌えは他人の萎え、言うなれば他人の萎えは自分の萌えだ。それが例えおれの地雷カプだって、おれは花京院君を否定したりはしない」
まあ地雷カプだったらツイッターはミュートしちゃうかもしれないけど……と思いつつ、『友』の告白を聞く為にイルーゾォは姿勢を正した。
そしてとうとう、花京院の口からそれが告げられる。
「僕…………赤降にハマってしまったんだ」
「…………はい?」
赤降、は知っている。少しだが高緑や緑高と抱き合わせになっているのを見た事がある。
最初は何でこの二人なんだろうなーと思ったが、意外とその分母が大きい事を知って特に意識はしていなかったカップリングだ。
「各務さんは王道カップリングや固い友情と信頼関係で結ばれてる二人に萌える人だって分かってるから地雷かもしれないとは思ったんだ。確かに接点なんて赤司初登場に降旗が居合わせた事と27巻でのマッチアップくらいしかない。僕だって最初は「なんでこの二人?」と思ったくらいだ。相棒も何も二人は所属している学校だって違う訳だしね。けど火黒と緑高を検索していて赤降が入ってくる作品が多くて赤降を読んでいたら……気付いたらハマっていたんだ……」
まるで罪を告白するかのような花京院の悲痛な声に、イルーゾォは慌ててマイクに向き直った。
「か、花京院君! おれ別に赤降地雷じゃないから! そりゃあおれだってなんでこの二人が相棒組に数えられてんだろ? とは思ったけどさ! 別に地雷って訳じゃあねーし!」
「そうか……良かった…………」
心底安心したような花京院の声に、イルーゾォもほっと息を吐いた。
それまで仲良くした友人とカップリングが合わなくなりケンカ消滅、というのはオタクの世界では良くある事だ。花京院もそれを心配していたのだろう。
「けどさ、またなんで赤降? 言っちゃあなんだけど……本当に接点ないよね?」
花京院の言う通り、赤司と降旗の接点など赤司初登場時と決勝戦でのマッチアップの一瞬しかない。
更に言えばイルーゾォは降旗の存在を途中まで認識出来ていなくて、しょっちゅう同じ猫目の小金井と間違えていたくらいだ。降旗が準決勝に出場した21巻でやっと降旗というキャラクラーを認識出来たと言える。
しかしそんなイルーゾォの純粋な疑問に、花京院は「各務さん」と静かな声で答えた。
なんとなく、パソコンの前でゲンドウポーズをしていそうな程落ち着き払った声だ。
「各務さんはジオジオでホルヤジオ×イラネーゾォで活動していたよね? ああ、最初は六部のヅォニィとヅァイロが気になっていたのは知っているよ。けど結局ハマったのはホルヤジオ×イラネーゾォ。……各務さん、ジオジオ五部においてこの二人の接点は?」
「うッ!」
一番痛いところを突かれたイルーゾォは思わず鳩尾を殴られたような声を出してしまう。
イルーゾォが萌えて描いても描いても描き足りないジオジオ五部に出てくる暗躍チームのホルヤジオとイラネーゾォは、作中で一切の会話がないキャラクターだ。
「お、同じ暗躍チームだし……」
「けど作中では会話どころか同じシーンにすら出てきていないよね?」
「ウウッ!!」
散々ギアッチョに突かれた点をまさかオタク仲間である花京院に突かれる日が来るとは。
ギアッチョは会話すらしていないホルヤジオとイラネーゾォならまだ電話で会話をしているギャッチョとエロイネの方がホモにするには『納得』出来ると言っていた。接点なしカップリングに対する世間の目は痛い。
「確かに会話はしてないけどさ! けど実際原作で同じチームで最低二年以上の付き合いがあると分かる描写が入ってる。つまりホルヤジオとイラネーゾォが『会っていた』という事実はあっても『会っていない』という事実はない。確かに原作で接点と言える物はそれくらいだけど、二年以上の付き合いがあったという所から過去のアレコレを妄想するのなんて萌えちゃったおれの勝手だよ! つーかむしろ書かれてない過去のアレコレを妄想するのが楽しいんだし!」
そこまで叫ぶように告げたところで、イルーゾォはハッと我に返った。
そう、接点の有り無しに萌えるのではない。むしろ原作に描かれていない隙間を妄想してこそ腐っているオタクとしては楽しいのだ。
接点がないのにホモにするなんてキャラの顔だけしか見ていないというのは、某ちゃんねるで腐女子叩きをする男のテンプレだ。まとめ信者乙されても仕方ない。
「そうだよ、各務さん。接点の有無や数は関係ないんだ。萌えてしまったら僕達オタクはそのカップリングという沼にハマってしまったも同然なんだよ。それに各務さんはホルヤジオとイラネーゾォが暗躍チームで過去に色々あったはずだ、と言っていたよね? 実際にそういう本も出している。それはどのカップリングにも言える事で、もちろん赤降にだって当てはまるんだ。あの赤司の印象的すぎる登場時にたまたま居合わせてしまった降旗、それだけでインパクトはバツグンだ。散々言われているけど、天才×凡人というカテゴリーも萌える。更にその後21巻での降旗の公式ビビリ設定……もうあれは作者が『赤司のハサミ事件は降旗のトラウマになりました』と言っているような物だと思ったね。その上27巻ではまさかのマッチアップ。ライオンとチワワなんて例え方までして、萌える以外にどうしろと? っていう感じだよ……まさかって感じだがグッと来たね」
今までになく熱く語る花京院に、花京院君って本気で萌えを語る時は一周回って冷静になるタイプなんだなあ……などと思いつつイルーゾォは氷がすっかり溶けてしまった紅茶も飲みながら花京院の萌え語りを拝聴していた。
「ジオジオでも接点のない組み合わせを書いたりして来たからかな? 本にはしてないけどサイトには短編で三部の敵達の話を書いたりしてたから、あんまり接点のないカップリングにも抵抗がないんだ。むしろ原作で接点がほぼない二人の今後や現時点での隙間を考えるだけで楽しい。萌える」
「ああ〜〜……暗躍チームで活動してるおれには凄く良く分かる……接点がない二人の過去とか妄想するの楽しいよねえ……」
「あと昔ギャルゲーで活動してたから、降旗を見た時に思ったんだよ……ああ、この子ギャルゲーだったら主人公に女の子のステータス状況を教えてくれる友達キャラだな、って」
「花京院君ギャルゲージャンルで主人公×友人とかライバル×友人とか書いてたもんね……」
「各務さんだってライバル×主人公を書いてたじゃあないか。同じ穴のムジナだよ」
「ううっ……言い返す言葉もアリマセン……」
とにかく、と花京院が強く言い切った。
その時バンッ、と音がしたのは机を叩いたのだろう。口調や喋り方こそ冷静だが、熱くなっているのが分かる。
「接点がないと言われようとなんだろうと、僕は赤降に萌えた! 萌えてしまった! 確かに二人の関係は相棒ではないけれど、それは単にキセキ×相棒組好きに赤降好きが多いから言いやすいまとめ方として『相棒組』とされているだけだ。僕はそう思う。各務さんが地雷じゃないならツイッターでもSkypeでも今後語るけどいいよね!?」
「あ、はい……おれも花京院君の赤降楽しみにしてるね?」
ブランクがあるとは言え長い付き合いのはずなのにこんな熱い花京院君ははじめてだな……と何処か遠い目をしながら、イルーゾォはすっかり温くなってしまった紅茶を啜った。



花京院とのSkypeを思い出しながらイルーゾォはふう、と小さく息を吐く。
とりあえずある程度赤降作品を読んでから自分でも書き始めると言っていたが、今のところ花京院のサイトや某SNSにも投稿はない。
しっかりと設定や状況などを練り上げてから小説を書くタイプなので今頃構想中なのだろう。イルーゾォは大人しく花京院の作品を楽しみにしていればいい。

さて、新しいジャンルにハマったら自分もその創作をしたくなってしまうのがオタクというもの。
ジオジオ熱も冷めていないのでジャンル移動するかはともかく、某SNSに軽く漫画くらいは上げたい。
そこでネックになったのが、イルーゾォがバスケに関して全く無知な素人だという点だ。アニメマラソンをしている時も一回のシュートで二点入る事に驚き花京院にバスケは一ゴール二点だと教えて貰ったレベルでバスケに関しては無知だ。
(なお花京院は「学校の体育でそれくらいは習うと思うんだけど……」と不思議そうな顔をしていたが、イルーゾォは学校に行っていないので適当にごまかした)
バスケ漫画の二次創作をする以上ある程度バスケのルールくらいは知っておきたい。
しかしバスケの動画を見ても「なんかすごい」くらいしか分からないし、ルールをまとめているサイトを見てもいまいち理解出来ない。
そこで考えに考え抜いて思いついた作戦を今正に決行中だ。
例えソファーでダラダラ漫画を読んでいるようにしか見えなくても作戦決行中なのである。
花京院君の影響で降旗が可愛く見えてきた……と思いながら21巻を捲っていると、トントントン、と階段を降りてくる足音がふたつ聞こえてきた。
いつも通りデフォルトで眉間に皺が寄っているギアッチョと、その後ろを何が楽しいのかという笑顔で着いて歩くメローネ。
その手には、イルーゾォが半ば無理矢理貸した黒子のバスケのコミックスが22巻から最新の27巻まで握られている。
「おいイルーゾォ、オメーに言われて読んだけどよォ、なんだこのマンガ! 納得できねえ事ばっかじゃあねえかッ!」
待ってました!
普段ならギアッチョの『納得いかねえ』爆弾はなるべく炸裂して欲しくない所なのだが、今回だけは大歓迎だ。
黒バスがネット上で『バヌケ』と言われている程超次元バスケなのはネットで情報を検索していてすぐに分かった。
超次元サッカーをサッカー好きが「あんなのサッカーじゃない」と言うように、超次元バスケならバスケ好きには「あんなのバスケじゃない」という所だろう。イルーゾォはスポーツ関連はからっきしなのでその理屈はサッパリなのだが。
ならばスポーツ大好きなギアッチョに黒バスを読ませればバスケとして『納得いかねえ』点を教えてくれるんじゃね? とイルーゾォは思ったのである。
そしてそれは大当たりだったようだ。
「それでそれで? ギアッチョが『納得』できなかったのってどんな事?」
さあさあギアッチョ大先生、是非とも納得いかない点をご高説下さいとイルーゾォは姿勢を正す。

「この新設校がスーパールーキーの加入で躍進するってのはイイ。実際にそういう例もない訳じゃあねえしな。それぞれの技もNBA選手クラスじゃなきゃ無理だが現実でプレイ可能な範囲内だ。緑間は誇張されすぎだがそこはお前の得意な『マンガだから』で仕方ねえと思える。そこはまだ分かる。だけどよォ〜……なんでこの赤司ってのがボスなんだよ! バスケの花形はシューティングガードだろうが! クソクソッ! だったらボスをシューティングガードにしろってんだッ! オレは納得いかねえぜッ!」
「ほうほう……バスケの花形はシューティングガード……」
「それでいて肝心の赤司の『凄さ』がサッパリ分からねえ! コイツが『キセキの世代』とか言われてる天才で一年で主将の役職に就いてるくらいすげえって事は分かる。よォ〜く分かる。そう書いてあるからな。けどなんでコイツは一切ポイントガードの仕事をしてねえんだよッ! クソクソッ! イラつくぜぇ〜ッ!!」
「ギアッチョ! そのポイントガードの仕事をしてないって所をもうちょっと詳しく!」
「ああ!? ンなの読んでりゃ分かるじゃあねえか! ポイントガードってのは『ボールを運んでゲームメイクをする』のが仕事だ。ポイントガードに低身長選手が多いのも背が低い方がボールがカットされにくい、ドリブルが上手いのに低身長選手が多いのが理由のひとつだな。んで、ポイントガードの大きな仕事はゲームメイクだ。コート上では監督の指示なんざ通らねえからな、ポイントガードが監督の役割をする。だからポイントガードは『コート上の監督』なんつー呼び方もされる訳だ。つまりポイントガードのゲームメイクによってチームの体勢はガラッと変わる。ラン&ガンみてーな攻撃的なゲームメイクが得意なポイントガードがいりゃあ攻撃的なチームに、ディフェンスを固めるゲームメイクが得意なポイントガードがいれば守りの固いチームに、ってな」
「ふむふむ……」
「ちなみにこの辺りはスラムダンクの翔陽高校戦を見ると分かりやすいよ! ポイントガードである藤真が選手としてチームに入る前と入った後でまるで別のチームみたいになったのが代表例だね! イルたんスラムダンク読んでないんだよね? 今度貸そうか?」
「ありがとメローネ、今度貸して。……で、ギアッチョは何が納得いかないのさ」
「まずこのマンガ……それだけ重要なポジションのポイントガードだっつーのにどの選手がどういうゲームメイクをするのかほとんど描いてねえんだよッ! 黄瀬の学校のポイントガードの笠松も全国区だって言われてるけど『どんなゲームメイクをするか』が描かれてねえッ! 伊月の事も『オーソドックスなポイントガード』ってだけでどんなゲームメイクをするのかが描かれてねえッ! クソクソッ! 更にはボスだっつーのに赤司は一切ゲームメイクをしてねえ! 自分でボール運んで、自分で入れて、だったらテメェはシューティングガードでもしてろっつーんだよッ!」
「イルたんに分かりやすく捕捉すると、つまりオレたちが暗殺(しごと)の為に何人かでチームを組む時に作戦を立てるべきその任務のリーダーが率先してターゲットに突撃してるって状況かな」
「なるほど……つーか、ギアッチョだけじゃなくメローネも詳しくね? なんで?」
「だってオレ、たまにギアッチョとNBAの試合をテレビで見たりしてるもん」
「あ、そう……」
ギアッチョが『納得いかない』とあげた点をこっそりメモに取りつつ、更に自分の知りたい所へ話題を誘導する。
少し頭を使ったイルーゾォは違うのだ、とほくそ笑みたいが、なんとなくメローネには何を考えているかバレている気がする。
「じゃあさ、他のポジションはどうなの?」
「ああン? 技とはそういうのはどうせお前お得意の『マンガだから』で済まされちまうんだろーよ」
「まあそうなんだけど……バスケ好きとして納得行かない点とかさ、もっとないの?」
なんとかギアッチョから『納得いかない点』としてバスケの情報を聞き出そうとすると、急にイルーゾォの持っていた黒バスのコミックスを後ろから取り上げられた。
「そりゃあオメー」
伸びて来た手を追うと、そこにはニヤケ顔のプロシュートが立っている。
「なんだよプロシュート。おれは今ギアッチョと話してるんだけど」
「いいから貸せオラ。今20巻読み終わったトコなんだよ」
「なに勝手に人のマンガ読んでんの!?」
いつの間に読んでいたのか。
確かにギアッチョが読み終わったら次の巻を持っていけるようリビングに黒バスのコミックスを置いてはいたが、まさかプロシュートが読んでいたとは。
「まあ、オレはコイツら全員『覚悟』が決まってて嫌いじゃあねえけどな。特に今吉ってヤツは目的の為なら手段を選ばない、けど選手としての吟二は守っててオレは好きだね」
「今プロシュートの話は聞いてないんだけど……」
自分の持っていた21巻とギアッチョの持っていた22巻から27巻までを渡し、早くお引き取り願えないかとジトっとプロシュートを見上げる。
だがプロシュートは無駄に整った顔をニヤけさせつつ(そんな顔をしてもイケメンだ。爆発しろ)、ギアッチョへピシっと指をさした。
「さっき言いかけた事を教えてやるよ。今じゃスポーツ用メガネなんてもんも売られてるが、メガネはズレるし汗が着いたら邪魔になる。だから普通はスポーツに適した一日使い捨てのソフトコンタクトレンズをするもんだ」
珍しくためになる事を言い出したプロシュートに、素直に感心してへえ、とメモを取る。
だが何故かそのプロシュートを、メローネがギアッチョから距離を取りながらニヤニヤと見ていた。
「つまり、そこのガキッチョみたいにメガネしたまんまあんな激しいスポーツをするなんざ有り得ねえし『納得いかねえ』事って訳だ」
明らかにギアッチョを挑発する為に口にしたとしか思えない言葉。
あ、ヤバい。
そう思った時には、遅かった。
「プロシュート! テメェェェエエエエ! 誰がガキッチョだぁ!?」
「こんな簡単な挑発に乗るのはガキッチョで充分だろ。『納得いかねえ』って事を代弁してやったんだぜ? 感謝はされど怒鳴られる筋合いはねーな」
元からギアッチョを怒らせるつもりで挑発した癖にどの口が言うのか。
いつの間にかイルーゾォの隣に避難していたメローネがニコニコと笑いながら口を開く。
「けどねえ、ギアッチョとたまに外でスポーツしてても、途中でメガネに汗が落ちたり急に上がった体温でメガネが曇ったりして中断する事とか良くあるからさ。本当にスポーツするならメガネは不向きだと思うんだよね」
「お前らそんな事もしてたんだ……」
「うん。イルたんは運動嫌いだから誘わなかったけどさ。今度実際にオレとバスケする? オレ、『教育』は得意だよ?」
「う……ギアッチョとプロシュートよりはスパルタじゃなさそうだけど何か不安……」
「ならホルマジオも誘おうか。ホルマジオも得意だよ、バスケ」
「えっ、マジ!? ホルマジオってバスケできんの!?」
「あれ? イルたん知らなかったんだ。ホルマジオってたまにストリートでバスケしてる奴らに混じってゲームしてるくらいには上手いよ、バスケ。思いっきり運動した後のお酒が最高なんだって」
「う……高校生の青春バスケ漫画には似合わない理由だけど、バスケしてるホルマジオとかちょうみたい……」
「イルたんが不安ならオレ・ギアッチョのチームとプロシュート・ホルマジオのチームで2on2するのでも見てる? 実際に見てみた方がルールとか覚えやすいよ」
「うおおおおお……マジか、神かメローネ……! なに、どうしたの? メローネやけに優しくない?」
普段ロクでもない事ばかりするせいか、たまにこうして人のため(この場合はイルーゾォのため)になる事を言い出すと拝みたくなってしまう。
しかしメローネは笑顔のまま、そんな事ないよーとぷらぷら手を振るだけだ。
「んー、イルたんは知らないと思うけどさ。イイ顔してるんだよね、スポーツしてる時のギアッチョ。漫画読んでる時もバスケしたくてウズウズしてたみたいだし」
プロシュートも全巻読んだらバスケしたいとか言い出すと思うよ。
そう言って笑うメローネは、他人の事を語っているというのに嬉しそうだ。
「オレも久々にバスケするギアッチョ見たいからさ、今度やろうよバスケ。運動の後のビールは最高にベネだよ!」
「…………ヘタクソでも笑うなよ」
喚き立てるギアッチョに更に挑発で返すプロシュートという騒音を聞きながら、テーブルに置いてある黒バスのコミックスに視線を移す。
ひょっとして、あのキャラクター達もこんな気持ちなのかな。
メローネみたいにバスケしてる姿がいいからその姿を見たいとか、ちょっと違うかもしれないけどそんな姿に追い付きたいとか。
それなら何となくおれにも分かるかもしれない。
たぶんホルマジオのバスケしてるとことか見たらマジオまじかっこいいとか思うし。
そういう事なのかな。
「けどイルたんはバスケの勉強しても結局描くのはゲイのアナル・セックスだもんねー、いい加減そっちの『仕方』を実践で覚えた方がいいんじゃあないかな?」
「うっさい! BLはファンタジーなんだよ! そっちの実践はいりませんッ!」
せっかくキャラクターの気持ちがなんとなく分かった気がしたのに! やっぱり安定のメローネだった!
その後萌えカプをしっかりメローネに把握されていたイルーゾォはメローネによる『どのカプでどういう話を描くつもりかという予想』を聞かされるという羞恥プレイに耐える事になった。


疲れて自室に戻ったイルーゾォが花京院の小説が更新されている事に気付いたのは、癒やされようと某SNSを開いた時だった。




END.








まさか自分以外の人の筆でイルコミを読める日が来るとはッ! 各務先生と皇メロン君のスカイプワロタwwwリアルすぎwwwメロン君がめんどくさいハマりかたする人ってのがすごいありそうwww人がはまってると敬遠するタイプの花京院君ありそうwww 暗チがなんだかんだでまたみんなで漫画読んでハマってるってのも仲良しでいいなぁ〜。そしてプロシュートかっこいいムカつく萌える。バスケやるギアッチョ=分かる。バスケやるホルマジオ=分かる。バスケやるプロシュート=かっこいいからムカつく(萌えている)。
亜鈴さん、ありがとうございました!
By明日狩り  2014/04/25